トランプ政権に反旗を!?
ウィメンズマーチってどんなデモ?
1月下旬、インスタやFacebookにアップされたプラカードを持ったピンクの集団。アメリカをはじめ諸外国では、ウィメンズマーチという権利デモが行われたの。何を目的に行われたものだったのか知っておこう。
1、ウィメンズマーチって何?
トランプ政権発足翌日の1月21日に、アメリカ・ワシントンで行われた女性による集団デモのことよ。トランプの女性への蔑視・卑猥発言(「僕くらい有名人は簡単に女のプッシー(性器に触れる」)によって、自分が当然のように受けている権利がなくなってしまう可能性があると恐れた女性たちが、ピンク色の猫耳帽子をかぶって、自身の主張を書いたプラカードを持って抗議したんだ。この日はメインのワシントンに限らず、バルセロナ、ベルリンをはじめ世界中で反トランプデモが行われたんだよ。プラカードには、“Love hate trump”(愛は憎しみに勝つ)や、“Equality Love”(平等を愛す)などが多く書かれていたよ。
2、ウィメンズマーチはどのように発足した?
ハワイ在住の女性弁護士テレサ・シェークがFacebookでデモイベントの立ち上げをポストしたところ、LA、マイアミ、ユタ、ロンドン、パリ、オーストラリアに至るまで世界中から賛同が集まって今回のウィメンズマーチが実現したの。参加当日の条件は、ピンクの猫耳のニット帽子をかぶること。英語では女性器をプッシーと言うんだけど、女性を軽く呼ぶときにプッシーキャット(子猫チャン)という言い方があるため、ピンクの猫耳の帽子をかぶりビジュアルでも訴えるようにしたわけ。発足者は当初20万人が集まるとワシントン当局に許可を求めていたんだけど、当日は50万人もの人がデモに参加したんだよ。
3、どんな思想の人達が参加しているの?
国と法律が女性平等になることを望んでいる思想の人、多くはヒラリーに大統領になってもらうことを望んでいた人たち。ただ今回は、女性の権利だけでなく、トランスジェンダーや移民のマイノリティー権利を求めている人、地球環境温暖化の政策をとりやめるトランプに対して訴えたいことがある男性、メキシコへの壁建設に反対する人も参加していたわ。要するに、トランプがすることに反対している人たちよ。
4、ウィメンズマーチに賛同するセレブ
ブレーク・ライブリー(女優)
ティーンに影響力のある彼女は、“Let’s make a America KIND again”(思いやりのあるアメリカよ、もう一度)というプラカードを持って参加。娘、友達、全女性のためにマーチに参加したと言っているわ。
ケイティー・ペリー(歌手)
「誰も私を黙らせられないし、誰も私の野望を抑えることはできない。これまでフェミニストのことを誤解していたけど、いまの私は紛れもなくフェミニストよ!」(一部省略)とインスタにアップしたところ、いいね!が418.2千件にのぼったわ。
ドリュー・バリモア(女優)
「私は女性であることが大好きよ。2人の娘もいるわ。今日まで女性であることにプライドを持って生きてきたの」と発言。
このほかにも、エマ・ワトソン、アリアナ・グランデ、マイリー・サイラス、ナタリー・ポートマン、ヴァネッサ・ハジェンズなど多くのセレブがウィメンズマーチに参加して女性の権利を訴えたよ。
5、ウィメンズマーチは今後どんな広がりをみせる?
Facebookの1ポストでこれだけの参加者が集まったウィメンズマーチ。今後もトランプの言動に応じて、彼によって奪われてしまいそうな労働者の権利、生殖の権利(トランプは中絶反対)、環境の正義、移民の権利、女性への暴力反対、同性愛の権利を今後も訴え続けていくと思うわ。このウィメンズマーチはアメリカに限らず、全世界に伝播していることから、女性やマイノリティーの権利を意識づける点で多くの人の希望にも繋がっているよ。日本でもまだ男女平等にはほど遠いから、これがきっかけに何か動けばいいんだけどね。
Top Photo viaLiz Lemon
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