Skype発祥の国、IT大国エストニアは
デジタルノマドも大注目の未来都市
旧ソ連でバルト3国のひとつでもあるエストニア。何年も前から世界初のオンライン選挙投票を実現したり、国民全員が日本のマイナンバーのようなIDカードを生活で使用したりして、デジタル社会で効率よく暮らしているの。Economistが「テクノロジーのリーダー」と称賛するほど、エストニアは国全体が“eソサイエティー”として未来都市の姿を表現しているわ。
世界に誇るSkypeはエストニア発祥
Krõõt Tarkmeel/Official tourism marketing images for free use
いまや世界中で利用されているSkypeがエストニア生まれだって知ってた? エストニア人のPriit KasesaluとJaan Tallinnを筆頭にテクニカルチームが組まれたんだ。エストニアの人々は、小国にもかかわらずSkype誕生の地であることをとても誇りに思っているのよ。Skypeの成功が功を奏したおかげで、IT系のスタートアップが続々とこの地に向かっているんだ。
デジタルノマドに便利なスマートポイント
Kristjan Mändmaa/Official tourism marketing images for free use
e-レジデンシー
e-レジデンシーになるとデジタルIDカードが届き、このカードを使えばオンラインで会社の設立や経営が可能で、契約書へのデジタル署名や年間の税申告書の提出がオンラインで可能よ。e-レジデンシーはエストニア在住じゃなくてもヴァーチャル市民としてe-レジデンシーの権利を有することができるから世界中を移動するデジタルノマドにとってはすごく便利なサービスなの。
キャッシュレス(e-バンキング)
エストニアのキャッシュレス浸透率は98%。例えば、IDカードがあれば公共の乗り物の利用の際にわざわざお金を用意する手間がないよ。慣れない土地でお金の計算をするのってものすごくストレスだからこれはありがたいよね。
電子政府
小国であるゆえ官僚主義を最小限にしたことから、電子政府が営まれているの。わざわざ市役所を訪れなくても諸々の手続きができるし、選挙の投票も含めてすべてオンラインでまかなえるのよ。どこにいてもIDカードをパソコンに差し込むだけで投票完了なんて画期的よね。
健康記録をデジタルクラウド化(e-ヘルス)
ノマド先の国の言語が流暢に話せない場合、体調が悪くて病院に行くときに既往歴や薬の処方歴を説明するのってけっこう大変よね。エストニアでは健康記録のカルテもIDカードがあれば一瞬で医者に伝わるから楽ちん。
デジタルノマドにも滞在しやすい国
Marko Leppik/Official tourism marketing images for free use
エストニアはWi-Fiカバー率も圧倒的だし、北欧諸国のなかでも抜群に物価が安いからデジタルノマドには滞在しやすい国といえるわ。1番助かるのは、300種類のサービスで使えるIDカードひとつ持っていれば、ほとんどがオンラインでまかなえるから余計なことに時間を割く必要がなく、自分の仕事に集中することができるし、色んな意味で節約になるよ。また、他の国に先駆けて生活にデジタルがあふれているおかげで、アイディアも浮かびやすく、ITサービスのプラスポイント・マイナスポイントが気づきやすくスタートアップでも良い成績を残す人が多いんだって。寒い冬を除けば、景色に関しても首都タリンの旧市街は世界遺産の歴史地区だし、英語も通じるし、日本人にとっても暮らしやすいんじゃないかしら。世界中のデジタルノマドが今、エストニアに注目しているよ!
取材協力 エストニア観光局
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