外国人専門結婚相談所CEOに聞く
知っておきたい! 国際結婚のリアル
何がなんでも国際結婚 Vol.1
今年こそ外国人とゴールイン
『何がなんでも国際結婚』は外国人男性との結婚に興味がある女性たちに向けた、国際婚活指南の連載です。今回は外国人男性との出会いをサポートする「Kaiwa-USA」のCEOであり、国際結婚の幸せプロデューサー松本直子さんに、アメリカの国際結婚事情について質問してきました!
♥国際結婚の幸せプロデューサー松本直子(まつもと・なおこ)さん
自分が国際結婚したかったから……という理由で、15年前に国際結婚のビジネスを立ち上げる。ビジネスを始めてから、男性クライアントからの英語の問い合わせに対応できるほどの英語力がない自分に気付き、2004年に英語力をつけるために渡米。外国人男性とのさまざまな恋愛経験の末に、アメリカ人男性と結婚。自らの経験をもとに、国際結婚を目標にしている日本人女性のサポート。ニューヨーク、ロサンゼルス、シンガポール、東京を中心に婚活のイベントも展開。 “人生は、コミットメントで切り開く” 国際結婚の幸せプロデューサーとしてご縁の輪を広げるために、世界を奔走中。
――ご自身もアメリカ人の旦那さんとご結婚されて、アメリカで暮らしている松本さんですが、国際結婚の魅力とはずばり何でしょうか?
パートナーがアメリカ人だと、愛情表現などの点で日本人男性とは大きく違ってくると思います。日本人男性はシャイであまり愛情を表に出さない人が多いですが、アメリカ人にとって”I love you”と毎日愛を伝えることは基本ですし、アニバーサリーごとに贈り物をしてくれるので、愛されている実感を得ることができます。
また、国際結婚を通して海外に暮らすことは、ライフスタイルや価値観、文化の違いなど、日本の生活では体験できないさまざまなチャレンジが訪れます。このチャレンジに積極的に取り組んでいくことによって、自分自身の新しい能力や可能性を発見することができます。アメリカのようなチャレンジに対してポジティブな環境で、新しいことを経験する機会を得られることが国際結婚の魅力だと思います。
――アニバーサリーごとのプレゼントってとっても素敵ですね! 外国人の男性と日本人男性の具体的な女性に対する接し方の違いはありますか?
車に乗るときにドアを開けてくれる、エレベーター・エスカレーターに乗るときには女性をまず先に乗せてくれる、席に着くときに女性のためにイスを引いてくれるなど、レディファーストが根付いています。日米韓の三ヵ国会議のときも、オバマさんが韓国の朴大統領のイスはちゃんと引いていましたよね。日本人女性が欧米の男性にこのようなレディファーストをされるとプリンセスのような気分になれるので、うれしいですね。
ー―レディファーストはたまらないですよね!! やはり国際結婚憧れてしまいます。それでは逆に、国際結婚で起こりがちな障害・問題などを教えてください。
国際結婚は、「日本ではこうだ……」という日本の常識を前提に相手にぶつかってしまうと上手くいかないですね。相手の価値観を受け入れ、自分の言いたいことを伝える訓練をすることで、ふたりの関係に調和が生まれます。
それと、アメリカ人のパートナーは、日本にいる両親や家族に会いに頻繁に帰国することに難色を示す方もいるようですね。基本的に、結婚したらふたりが離れて暮らすことがありえないし、とても淋しがるので、帰国の際はなぜ帰らなきゃいけないのか理由をきちんと説明する必要があります。
欧米人は家族を大切にするという印象をおもちの方も多いでしょうが、一度家庭を持つと、両親とは別で「私たちは独立した家庭で生きている。」という意識に変わる人が多いです。なので、両親の介護などを優先したい人にはなかなかハードルが高いかもしれません。優先順位は両親よりもパートナーという覚悟がないと夫婦関係には問題が生じてくると思います。
――なるほど。一度結婚したら、自分自身の家族を優先するのがアメリカの常識ということですね。その他に国際結婚を目指す際に、気をつけた方がいいことはありますか?
国際結婚に限らないと思いますが、外見や条件にとらわれすぎずに人柄で相手を判断した方がいいと思います。特に、欧米での仕事は終身雇用とは限らず転職も多いので、相手国に住むとしたら旦那さんがいなくても、経済的に自立できるように準備をしておくことが大事です。結婚相談にいらっしゃる方には、ご主人が無職になったら「ハイ、さようなら」ということではなく、一緒に力を合わせて生きていく覚悟を持って臨んで欲しいと伝えています。
――そのほか、結婚や夫婦関係がうまくいくために知っておきたい文化の違いはありますか?
やはり「口に出して、思っていることのすべてを相手に伝える」ということですね。日本人は黙っていても相手は察してくれると思いがちですが、以心伝心はありえないので、自己主張は「これでもか!」と思うくらいにしなければ相手には通じません。
またアメリカ人は家族行事をとても大切にするので、サンクスギビングやクリスマスなどのイベントでは家族で集まることがマストです。しかし、家族が集まるような行事でも、日本のように、嫁姑などといった間柄はなく、義理の親とも友達のように対等に話せるので気は楽かもしれません。
――やはり国際結婚をうまくいかせるためには、コミュニケーションが肝ですね。ところで日本人女性と結婚したいと思っている外国人男性にはどういう人が多いのでしょうか?
♡日本が好き、日本人が好き、日本文化が好き 日本に永住したい
♡企業の派遣などでたまたま、日本に住んでいるが永住するつもりはない
♡アジアが好き、日本人と限定していないけれど視野に入れている
♡欧米人女性が苦手。日本人の優しさや奥ゆかしさを好む
♡日本に留学していたことがある
♡友人や兄弟が日本人と結婚していて、日本人の良さを知っている
というような方が多いですね。日本人は基本的に穏やかで、欧米女性に比べて主張が少ないですよね。そういった奥ゆかしさを好む男性が多いです。とは言え、アメリカに長年住むとなると自己主張もできないと苦労しますよ。
shares