ニーチェ、アインシュタイン、シャネル…
英語で伝える偉人の恋愛の名言・格言
ビジネス、教訓、人間関係、政治、金……。世の中にはたくさんの「格言」「金言」があふれています。歴史上の偉人たちが残した「格言」「金言」は、人生をより深く生きるための手助けになるはず。そこで今回は、ひと夏の恋が芽生えるこの季節にちなんで、恋の始まりに役立つ“ふか~い言葉”を編集部厳選でお届け!
〜恋のはじまり編〜
“You never know, maybe that's the day she has a date with destiny. And it's best to be as pretty as possible for destiny.”
その日、ひょっとすると、運命の人と出会えるかもしれないじゃない。その運命のためにも、できるだけ可愛くあるべきだわ。
Coco Chanel(ココ・シャネル/ファッションデザイナー/1883年~1971年)
ーー美意識高く日々を過ごしていれば、いつ運命の人に出会っても後悔しませんよね。
“To write a good love letters, you ought to begin without knowing what you mean to say, and to finish without knowing what you have written.”
良いラブレターを書くには、まず何を言おうとしているのかを考えずに書き始めること、そして何を書いたのかを知ろうとせずに書き終わらなければならない。
Jean-Jacques Rousseau(ルソー/哲学者/1712年~1778年)
ーー18世紀のフランスの哲学者・ルソー。多くの学術書を記した彼が、このような恋愛にまつわる言葉を残していたとは意外です。恋心に燃えたルソーも、机に向かってラブレターを書いていたと思うとちょっとした親近感を覚えますね。
“You know you're in love when you can't fall asleep because reality is finally better than your dreams.”
恋に落ちると眠れなくなるでしょう。だって、ようやく現実が夢より素敵になったんだもの。
Dr.Seuss(ドクター・スース/絵本作家・詩人/1904年~1991年)
ーー現代のマザー・グースといわれる絵本作家・ドクター・スース。スースの絵本が原作の3Dアニメーション映画「ロラックスおじさんと秘密の種」は、日本でも初日二日で20万人近く動員するなど大ヒットを記録しました。
“Gravitation cannot be held responsible for people falling in love.”
人が恋に落ちるのは万有引力のせいではない。
Albert Einstein(アルベルト・アインシュタイン/物理学者/1879年~1955年)
ーー恋は理屈じゃない! 舌を出しておどけた表情をするアインシュタインの“あの”写真の顔が目に浮かびます。
“To love is to suffer.To avoid suffering one must not love.But then one suffers from not loving."
恋をすることは苦しむこと。苦しみたくないなら、恋をしてはいけない。でも、そうすると、恋をしてないということで、また苦しむことになる。
Woody Allen(ウディ・アレン/映画監督・俳優/1935年~)
ーー恋をしてようとしてまいと、人間は常に恋に苦しめられるもの。人生をシニカルにとらえた、ウディ・アレンらしい言葉です。
“Love is a fire. But whether it is going to warm your heart or burn down your house, you can never tell.”
愛は火よ。でも、それが心を温めてくれるのか、家を燃やし尽くすのかはわからないわ。
joan Crawford(ジョーン・クロフォード/女優/1905年~1977年)
ーーアメリカ出身の女優、ジョーン・クロフォードは生涯で4度の離婚と結婚を繰り返した恋多き女性。愛の火が嫉妬に燃え移れば、相手の家に火をつけてしまうことだってある。危険な香りがついてまわる恋愛。だからこそ人間は惹かれるのでしょうか。恋に生きたジョーンの説得力のある言葉です。
〜燃え上がる恋編〜
ビジネス、教訓、人間関係、政治、金……。世の中にはたくさんの「格言」「金言」があふれています。歴史上の偉人たちが残した「格言」「金言」は、人生をより深く生きるための手助けになるはず。前回の「恋のはじまり編」で恋の火の粉を全身に浴びた恋人たちは、次第に赤々と燃ゆる情熱の大火に包まれていく……、「燃えあがる愛編」です!
“I like not only to be loved, but to be told that i am loved: the realm of silence is large enough beyond the grave”
愛されるだけでは物足りない。愛の言葉もかけてほしいの。静寂の世界は、お墓のなかで十分に味わえるんだから。
George Eliot(ジョージ・エリオット/女流作家/1819年~1880年)
ーージョージ・エリオットは、19世紀のイギリスを代表する女性作家。本名はメアリー・アン。“ジョージ”という男性名をペンネームに使ったのは、「女性作家は陽気なロマンスしか書けないという固定観念から逃れるため」だと語っています。
“Who would give a law to lovers? Love is unto itself a higher law.”
愛し合っている者たちに、誰が掟を課すことができましょうか。愛はそれ自身、この世のいかなる掟よりも、ずっと優れたものなのですから。
Boethius(ボエティウス/哲学者・政治家/480年~524年?)
ーー今から約1500年も前の古代ローマ末期、法を施行する側だった彼が残した言葉に、時代を超えた「愛」の尊さを感じることができます。
“Love does not consist in gazing at each other but in looking outward together in the same direction.”
愛は、たがいに見つめ合うことにではなく、同じ行く手をともに見据えることにある。
Antoine de Saint-Exupery(サン=テグジュペリ/小説家・パイロット/1900年~1944年)
ーー「星の王子さま」の著者であるサン=テグジュペリ。この小説で彼は、心の目を通して物事をよく見ることの大切さを教えてくれています。「肝心なことは、目に見えないんだよ」。
“Love conquers all things except poverty and a toothache.”
愛は全てのものを克服するわ。貧乏と歯痛以外はね。
Mae West(メイ・ウェスト/女優/1893年~1980年)
ーー39歳の銀幕デビュー以来、卑猥な言葉や過激な振る舞いでブロードウェイに話題を振りまき続けたセックスシンボル、メイ・ウェスト。周囲の批判を気にも留めず、我が道を突き進む奔放な心とウィットに富んだ彼女ならではの言葉です。
“To be happy with a man you must understand him a lot and love him a little. To be happy with a woman you must love her a lot and not try to understand her at all.”
彼と幸せに暮らしたいなら、彼をいっぱい理解してあげて、少しだけ愛すこと。彼女と幸せに暮らしたいなら、彼女をいっぱい愛してあげて、彼女のことを理解しようとしないこと。
Helen Rowland(ヘレン・ローランド/コラムニスト/1875年~1950年)
ーー覚えておいて損はない言葉ですね(笑)。
“There is something inexpressibly charming in falling love and, surely, the whole pleasure lies in the fact that love isn't lasting.”
恋をするということは、何とも言えない魅力であるが、恋の楽しみの大半は、恋は、永久に続くものではないという事実にあるのは確かである。
Molière(モリエール/劇作家/1622年~1673年) ーー始まりがあれば終わりもある。いつかは別れがあると思えばこそ、「全身全霊であなたを愛したい」と思えるのかもしれませんね。
~愛の終焉編~
“Only in the agony of parting do we look into the depths of love.”
別れの激しい苦痛によってのみ、愛の深みを見ることができるのだ。
George Eliot(ジョージ・エリオット/女流作家/1819年~1880年)
――前回の「燃えあがる愛編」に続いて、イギリスの女流作家、ジョージ・エリオットの格言。
“If you want the rainbow, you gotta put up with the rain.”
虹を見たければ、ちょっとやそっとの雨は我慢しないとね。
Dolly Rebecca Parton(ドリー・パートン/女優・シンガーソングライター/1946年~)
――恋愛にも当てはめられるこの言葉。アメリカのカントリーミュージックの第一人者、ドリー・パートンが残したものです。彼女の生まれはアメリカ南部の極貧家庭で、ぼろぼろの丸太小屋に両親と11人の兄弟とともに暮らしていたそうです。極貧からアメリカンドリームを掴んだ彼女が雨上がりに見たのは、どんなにきれいな虹だったのでしょう。
“To love and win is the best thing. To love and lose, the next best.”
愛して勝ち取るのが1番良い。その次に良いのは愛して敗れること。
William Makepeace Thackeray(ウィリアム・メイクピース・サッカレー/小説家/1811年~1863年)
――愛さなければ、評価のしようもない、ということですね。
By all means marry; if you get a goof wife, you'll be happy. if you get a bed one, you'll become a philosopher.
とにかく結婚したまえ。良妻を持てば幸福になれるし、悪妻を持てば哲学者になれる。
Socrates(ソクラテス/古代ギリシアの哲学者/B.C.469年頃~B.C.399年)
――世界三大悪妻のひとり、クサンティッペを妻帯していたソクラテス。彼が大哲学者と評されることにもうなづけます。
“Mr. Right is coming. But he's in Africa and he's walking.”
運命の人は必ず現れる。ただ、彼は今頃アフリカあたりにいて、しかも、徒歩でこっちに向かっているに違いないわ。
Oprah Winfrey (オプラ・ウィンフリー/テレビ番組司会者・慈善家/1954年~)
――「アメリカで最も影響力のあるセレブ2013」にも選ばれたオプラ・ウィンフリー。「ヒラリー・クリントンの次に女性大統領になる人物」と目されていることでも有名です。ひと夏の恋が上手くいかなかったあなた……、運命の人はこの世界のどこかでその時を待っているはず!
“Life is like an onion. you peel it off one layer at a time, and sometimes you weep”
人生とはタマネギみたいなもの。一皮ずつむいていきながら、たまに涙を流す。 Carl Sandburg(カール・サンドバーグ/詩人/1878年~1967年)
――恋愛にまつわる「格言」「金言」の最後を結ぶのは、ピューリッツァー賞受賞詩人のカール・サンドバーグのこの言葉。人は「涙の数だけ強くなれる」のかもしれませんね。
恋愛にまつわる「格言」「金言」、いかがだったでしょうか? 恋愛に限らず、物事には始まりがあれば必ず終わりがあります。しかし、終止符を打つということは新たな始まり。これまでに紹介した「格言」「金言」が、あなたが道に迷ったときの道しるべになれば幸いです。
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