LCCなどのローコストキャリアと呼ばれる格安航空会社が出現して、渡航費は過去に比べて驚くほど安くなったよね。テクノロジーの進歩により、場所を選ばず、ラップトップ1枚で仕事ができるデジタルノマドと呼ばれる人々が出現して、人類はひとつの場所に縛られる時代に終わりを告げようとしているように感じるわ。今後この流れは、テクノロジーやグローバリゼーションの加速と正比例して、人類が今までにない大移動の時代を迎えるのではないかと予測されているの。そんな新しい時代を賢く生きるために、海外移住に必要な知識を、実際にその国に暮らす人々に聞いてみたの。国ごとに順次に紹介していくから、あなたに合ったデスティネーションを見つけてみてね。
日本からのアクセス日本
NYには玄関口となる空港が3ヵ所あります。成田空港から直行便が飛んでおり、JAL(2便/日)、ANA(2便/日)、デルタ航空(1便/日)は3つの空港の中で一番規模が大きいJFK空港に到着します。ユナイテッド航空はEWR(ニューアーク)空港を使用しています。日本からアメリカ国内やカナダの都市にて乗り継ぎのフライトを使った場合は、直行便より安くなる場合もあり、その際はLGA(ラガーディア)空港に到着する便もあります。こちらの空港はマンハッタンから最も近いので、空港から市内への到着後の移動は一番便利でしょう。関西空港からの直行便は現在、台湾のチャイナエアのみとなります。
気候
日本と同様に四季があります。NYは北緯約40度、日本で例えると弘前から八戸の間に位置します。4月に入ると春を迎え、暖かい日も増えますが、冬の寒さが残る年もあります。NY在住の日本人は日本のゴールデンウィーク頃が一年で一番良いシーズン、と言う人が多いです。夏は気温が30~35℃に上がり、蒸し暑いです。40℃に達する日もあるので、日本の夏と同様に熱中症対策が大切です。9月中旬頃から秋に入り、「小春日和」の日が続きます。こちらでは「インディアンサマー」と呼び、セントラルパークの木々も色づく、紅葉が美しい季節です。冬になると、大西洋からの寒波がやってきて、非常に厳しい寒さとなります。毎年、年に数回ですが、大雪が降り大人の腰の高さまで雪が積もることもあります。
言語
古くからアメリカ合衆国への移民の玄関口だったNYです。現在も「人種のるつぼ」と表現されます。移民が多いだけでなく、アメリカ国内から、またいろいろな国や地域と世界中からビジネスマンや観光客がやってくることもあり、様々な人種を見かけます。出身や民族などに関わらず、多くの人が街中に溶け込んでいる様子が感じられます。
人種
ほとんどの場所で英語が通じます。人種のるつぼNY。もちろん英語以外を母国語としている人も多いので、なまりのある英語や聞き取りにくい発音の人もいて、最初は慣れるのに少し苦労します。しかし、言い換えれば、いわゆるジャパーニーズイングリッシュでも大丈夫です。また、病院や弁護士事務所、会計士、困った時に日本語が通じる所がアメリカの他の都市に比べて多いので安心できると思います。日系の企業も多いので、日本語をメインにお仕事を探したい方にもチャンスが広がるでしょう。
宗教
多民族都市であることから宗教に関してもキリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教、その他の宗教を信仰している人が共存しています。街中を歩いているとよく教会を見かけ、地元の人、観光客が立ち寄る光景を目にします。それぞれが自分が信じている宗教を大切にしながら生活している街です。
通貨
アメリカの通貨はドル($、USDと表示)です。紙幣は、$1、$5、$10、$20、$50、$100札があります。コインの単位はセント(c)です。1c、5c、10c、25cが一般的に使われています。地下鉄の券売機で、$1硬貨がおつりで出てくることもありますが、$1紙幣と同様に他の場所でも使用できます。両替は空港にある両替所、銀行などで行えます。街中の銀行のATMで日本のクレジットカードを使って、現金を引き出すこともできます。また、アメリカはカード社会の為、クレジットカードやデビットカードで支払いが出来る所が多いのは非常に便利です。
治安
以前は治安の悪い街というイメージがありましたが、1990年代に当時の市長だったジュリアーノ氏によりかなり改善されました。夜、遅くなった時間でも街中を歩いている人はいます。とは言え、ここはアメリカです。もちろん日本と同じ感覚でいては、危険な事に巻き込まれてしまうこともなくはない環境です。常に自分自身の身は自分で守り、周囲に注意を払うことは必要です。昼間でも人がいない裏道や一本入った路地には行かない、貴重品や荷物の管理は自分自身で確実に行いましょう。そして実際に住んでいる人しか知らない事もあります。地元の人や友人から安全情報を得ることも大切です。
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