

医療費、大学までの学費が無料!?
オーストリア充実の社会保障制度
ウィーンがQOL世界No.1と呼ばれる理由
「ウィーン(オーストリア)の社会保障」
オーストリアは大学までの学費が無料であり、加えて医療費も無料です。この点からもウィーンはQOL(クオリティー・オブ・ライフ)世界No.1を誇る街の名に恥じない、社会保障制度が充実した街だと言えるでしょう。年齢や性別を問わないその社会保障制度は他国のお手本と言われています。
教育費が無料
オーストリアの義務教育は日本と同じく9年間。大学まで教育費が無料で、カリキュラムも充実しています。
医療費が無料
オーストリアでは、医療費は国が全額負担してくれるため、自己負担額はありません。その他任意の保険もあり、優先的な診察や個室の病室の提供など、待遇に違いがあるため富裕層などが多く加入をしています。
気になる税金は……!?
オーストリアの税率は日本に比べると高いという印象を受けますが、教育費や医療費の無償化に成功しているため、税制度として成功している国のひとつだと言えます。主な税率としては、消費税(20%・食品などの軽減税率対象物は10%)、所得税(50%〜55%)、法人税(25%)となっています。
先にもあったようにオーストリアでは医療費が税金でまかなわれるため、病気への不安や心配が少ないだけでなく、大学までの授業料もかかりません。教育面では無料というメリットだけではなく、デュアルシステムという学校と職業訓練を組み合わせたカリキュラムが組まれ、非常に模範的で効率の良い教育制度だと言われています。
交通費が安い
©Johannes Zinner
加えて、ウィーンは公共施設に関しても満足度が高い街。公的交通機関が充実しているだけではなく、地下鉄、路面電車、路線バス、国鉄が全て共通のチケットで乗車できるため、容易に移動することができます。
ウィーン市内の公共交通機関で使える年間パスは365ユーロと非常に安価で、観光で訪れた人にも下記のような公共交通機関使い放題のパスが期間にあわせて用意されています。
1回券(2.20ユーロ)、24時間券(7.60ユーロ)、48時間券(13.30ユーロ)、72時間券(16.50ユーロ)、1週間券(16.20ユーロ)、1ヵ月券(48.20ユーロ)、ウィーンカード(72時間用21.90ユーロ・48時間用18.90ユーロ)。
ウィーンは医療面や教育面だけでなく、交通面でも社会保障のバランスが取れている、まさにQOL世界No.1に相応しい街だと言えます。
ウィーンカード http://www.wien.info/ja/travel-info/vienna-card
取材協力&写真提供:オーストリア政府観光局
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