死ぬまでに1度は体験したい
スペイン名物トマト投げ祭り
秋のスペイン特集
地中海に面するバレンシア市から車で1時間ほど内陸に行くと、ブニョールと言う人口1万人ほどの村があります。その村が8月の最終水曜日には5万人にも膨れ上がり、村は真っ赤に染まるのです。
なぜだかご存知ですか?
そうです。日本でもとっても有名な、スペインのトマト祭り、「トマティーナ」が開催されるからです。
トマティーナのお祭りは、まず「パロ・ハボン」から始まります。石鹸のついた長い棒の先に生ハムがくっつけられ、それを皆がよじ登って取り合うのです。それが終わると、いよいよトマト合戦の始まりです。
150トンものトマトが数台のトラックに積まれ、何万人もの参加者が待ち受ける道に次々とやって来ます。トラックの上から人がトマトを投げ落とします。それを拾っては投げ、また拾っては投げと、トマト戦争が始まるのです。大量のトマトと押し合いへしあいでパニック寸前!!
トマトを積んだトラックは全てダンプ車。荷台の前の部分が持ち上がる様になっています。クライマックスには、そのトラックが荷台を上げ、勢いよくトマトを流し落とします。そうなれば道はトマトの川となり、トマトを投げる人、トマトの上でスライディングする人、泳ぐ人…、トマト天国と言うか、トマト地獄と言うか…。村は真っ赤に、人々もおいしそうなトマト色に染まるのです。
世界的に有名なこのお祭りには、国内は勿論のこと、世界中から参加者が集います。日本人も沢山参加されていますよ。また《トマティーナ》に参加するツアーも沢山用意されています。実はこのお祭りは数年前から参加が有料となりました。1万人程度の小さな村がその日は5倍にも膨れ上がるのですから、安全の為にも当然のことですね。
最後に「トマティーナ」のルールについて。
- トマト以外のものは投げないこと
- トマトを投げる時は、必ず少し潰してから投げること
- 他の人の衣服を破いたり、投げたりしないこと
- 祭りの終わりを知らせる花火がなったら、一切トマトを投げないこと
あなたもスペインのお祭りの醍醐味を、トマトと一緒に味わってみませんか?
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