外国語学習と外国暮らしが教えてくれるもの【23】

犬や猫と暮らすための英語

日本でも英語圏の国々でも、犬や猫を飼う人が増えているようです。「おすわり」など犬への指示を英語で出す人も多いようですね。今回は、犬が好き、猫が好きな方のための英語をまとめてみました。

「動物大好き」と英語で言うには?

普通にI like animals.と言ってももちろん通じますが、I am an animal lover.という言い方もよくします。「動物の愛人」という意味ではありません!動物が大好きな人、ということです。

I love all animals, especially dogs. と言えば、「私は動物なら何でも、特に犬が好き。」となります。

 

ペットとの日常を英語で言ってみると

私の猫に餌をやる:feed my cat

私の犬を散歩させる:walk my dog/take my dog for a walk

猫のトイレ:cat litter / sandbox / cat box

正確に分ければ、猫砂がcat litter, それを入れる箱がsandbox, cat box

litterには 「わら」という意味があるので、そこから「トイレ」という意味が派生したのでしょう。(犬などの)一腹の赤ん坊たちという意味もあります。litterにはまた、(公園などにポイ捨てされる)ゴミという意味もありますが、やはり散らかった「わら」のイメージから来ているのでしょう。動物の赤ちゃんとゴミを一緒にしたわけではないと思いますよ。

 

犬のトイレ:potty
pottyには子どもの「おまる」の意味もあります。
犬の「トイレトレーニング」:potty training / toilet training
トイレに敷くシートはpotty pad

「用を足す」と婉曲に言いたければ:do one’s business
人間にも使えます。

business と言えば、it’s none of your business(あなたには関係のないこと=あなたに言うつもりはない、ほっといて)などの表現にも使われますね。

そのほか、子どもたちがよく使う「うんこ」poop、「おしっこ」peeはペットにも言います。

 

可愛い:cute

What a cute cat!
(何て可愛いネコ!)
自分のペットを褒められて喜ばない人はいないでしょう。

ワンちゃん:doggy
doggyには子犬という意味はありません。子犬はpuppyですね。

子猫:kitten, kitty

いい子:good boy / good girl

 

(犬への)指示:command

オスワリ:sit

伏せ:down

待て:stay

お手:shake hand

持ってこい:fetch

ハイタッチ:high five

放せ(食べてはいけないものなど) :leave it / drop it / out

おいで:come

ダメ:no

 

もちろん、人によって多少は違うようで、あるアメリカ人が近所の犬にお手をしてもらおうと言っていたのはpaw(犬や猫の手足の意)。しかし、その度になぜかその犬はオシッコをしていたとか。どうやら、飼い主さんはオシッコをさせたい時にpeeと言っていたようで、犬は混同してしまったのですね。

犬は子音の違いは分からない、母音の音だけで判断していると聞いたこともあるのですが、pawpeeを混同したということは、少なくともこのアメリカの犬は子音が聞き取れるが母音はあやしいということになります。

犬語についてはまだまだ分からないことがたくさんあります。

先日、我が愛犬は散歩の途中で止まってしまい、何を言っても言わなくても動かなくなりました。ところが、疲れ果てた飼い主が最後にポツンと、大阪弁ぽいアクセントで
「じゃ、行こか?」
と言うと、すんなり動くではありませんか。

「ほな、行こか」の方がもっと良かったかも。

犬とのコミュニケーションも硬軟取り混ぜる必要がありそうです。

 

ライタープロフィール●外国語人
外国語としての英語、フランス語、日本語を学生や社会人に教えつつ、通訳・翻訳の経験を積む。新TOEICのスコアは985点。この世界の様々な地域で日常の中に潜む大小の文化の違いが面白くて仕方がない。子育て中。

 

 

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