TOEIC®学習法の勘違い『英語の長文読解力をつけるには5』

TOEIC®のスコアアップを目指すなら英語力を上げる、これ当たり前

長文の意味をとらえるためには構文を見ることが不可欠です。ただし長文を読みながら、いちいち5文型や7文型に分類する必要はありません。「S+V+その他の部分」とざっくり分けて考えましょう。では、ひとつの文の中に「S+V」のセットが二つ以上あるときは、どうすればいいのでしょうか。

S+Vのセットが二つ以上ある文はどう読むか

ひとつの文の中にS+Vのセットが二つ以上あるとき、それぞれのセットを「節」といいます。
英文を正しく読むには、節と節の関係に注意する必要があります。

 

文の中で名詞のような役割をする節

I know that the applicant is highly motivated.
(その応募者がとてもやる気があることを私は知っている。)

この文は二つの節から成っていますね。
I knowとthe applicant is highly motivatedです。
the applicant is highly motivatedはI know(私が知っている)ことの内容を表しています。

構造的にはI know the student.と同じです。the studentという名詞の代わりにthat the applicant is highly motivatedが入っていると考えられます。つまり、the applicant is highly motivatedという節は文全体の中で名詞のような役割をしているといえるでしょう。

 

もうひとつ例を見てみましょう。

It is almost incredible that one of the most endangered species is still traded in black markets.
(最も絶滅の危機に瀕している種のひとつが未だに闇市場で取引されているとはほとんど信じがたいことである。)

最初のS+VIt is
もうひとつはone of the most endangered animals is still tradedです。
文頭のItはこのふたつめのS+Vを受けています。つまり、itと同じように名詞の役割をしているわけです。

 

文の中で形容詞のような役割をする節

The client who called us this morning is interested in our new service.
(今朝私たちに電話をくれた顧客は私たちの新しいサービスに興味を持っている。)

関係代名詞whoに導かれた節の中にS+V+目的語(who called us)があります。who called usThe clientという名詞を修飾しています。名詞を修飾しているので、形容詞のような役割をしているといえます。( )に入れてみるとわかりやすいでしょう。

The client (who called us this morning) is interested in our new service.

The client is interestedがこの文の大きなS+Vで、その中に小さな(S+V)があります。

もっと複雑な文でも同じように考えることができます。

Non-native species that had been introduced about 50 years ago led to a sharp decrease in the island’s population of indigenous species.
50年ほど前に導入された外来種が島の在来種の数を急激に減らすこととなった。)

thatに導かれた節を( )に入れてみましょう。

Non-native species (that had been introduced about 50 years ago) led to a sharp decrease in the island’s population of indigenous species.

 

文の中で副詞のような役割をする節

I went to bed while my father was working in the living room.
(父が居間で働いている間に私は寝た。)

while以下はどんな時に私が寝たかを表しています。この節をearlyと言い換えても文は成り立ちます。

I went to bed early.

この時、whileに導かれた節は文全体の中で副詞のような役割をしているといえるでしょう。(whileに導かれていればいつも副詞的用法になるということではありません。)時や条件、理由を表す節はしばしば副詞のように振舞います。

If it had been anyone else but Ms. Yamada, I would never have agreed to sell the restaurant.
(山田さん以外の人だったら、私は決してレストランを売ることに同意しなかったでしょう。)

 

この最後の例文を理解するには、仮定法大過去を理解する必要もありますね。次回は、助動詞などの「小さな単語」が正しく読むためにどんなに大切かという話をしましょう。

 

ライタープロフィール●外国語人
外国語としての英語、フランス語、日本語を学生や社会人に教えつつ、通訳・翻訳の経験を積む。新TOEICのスコアは985点。この世界の様々な地域で日常の中に潜む大小の文化の違いが面白くて仕方がない。子育て中。

 

 

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