TOEIC®の勉強を効率よく進めよう・パート3の注意点4
TOEIC®のスコアアップを目指すなら英語力を上げる、これ当たり前
リスニングでは、全部聞き取れれば言うことはありませんが、TOEIC®満点の人でも一言一句すべて聞き取れているとはかぎりません。話の流れを掴み、設問で答えられるようにするためには、重要な表現を聞き逃さないことが必要です。今回は、「これが聞こえたら耳をピンと立てる合図!」とも言える要注意表現をまとめます。
誰が誰に何を頼んでいるかを聞き逃さないこと
本文でPlease~, Could you ~と聞こえたら、集中力を全開にしてください。
I was thinking that you could ~, I was wondering if you could(~していただければと思います)なども同様です。
What does the man ask the woman to do? (男性は女性に何を頼んでいますか。)などの設問につながることが多いです。
誰が誰に何を提案しているかを聞き逃さないこと
相手の意向をたずねるWould you like ~(~したいですか)なども重要です。
Would you like to leave a message? (メッセージを残したいですか=伝言を承りましょうか)といえば、電話の場面ですね。
Would you like me to~(私に~してほしいですか?= ~いたしましょうか)もよく出てきます。
What does the man offer to do? (男性は何をすると提案していますか)などの設問につながります。
提案といえば、相手に「~してはいかがですか」と促す場面も珍しくありません。
Why don’t you ~, How about ~, I would recommend~, I would suggest~, You should~などが使われます。また、仮定法を用いて、If I were you, I would ~(私があなただったらこうします)と言う場合もあります。
If I were you, I would send it by express. (私があなただったら急ぎの便でそれを送るでしょう=急ぎの便で送った方がいいですよ)
設問としては、What does the woman suggest the man do? (女性は男性に何を提案していますか)などとなります。
予定を告げる表現に注意
未来形will, be going toにも気を付けましょう。
What is the man going to do tomorrow? (明日男性は何をしますか)などの設問も頻出です。
変更や問題の発生を予測して聞く
TOEIC®では命にかかわるような事故や病気の場面は出ないと前に書きましたが、機械の故障、予定や予約の変更、思いがけない不在、忘れ物、商品が到着しない、工事、欠航、遅延などはしょっちゅうです。
パート3では2,3人の人が話しているため、何かが起こって会話が思いがけない方向に転換することがあります。それが他のパートにはない難しさでしょう。最初からそれを想定して聞いていれば対応しやすいですね。何が問題なのかを意識するだけでも聞き取りやすくなります。
変化や問題の発生を告げる表現
but, however (しかし)、on the other hand (一方)、actually (実は)などが聞こえたら、ピンと耳を立てましょう。現在完了にjustが使われているときも、何かが起こったばかりということで要注意ですね。
He has just canceled the order. (彼は今オーダーをキャンセルしました。)
unfortunatelyやtoo badももちろん問題が起きたしるしです。
SorryやI apologizeなど謝罪の表現も、悪いことなければ使いませんよね。現実の世界でも、自分がホテルに着いて「お客様、申し訳ないのですが」と言われたら、ドキッとして真剣に聞こうとします。テストのときも自分のことだと思って、こうしたキーワードが聞こえたらしっかり目を覚ましましょう!
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |