TOEIC®学習法の勘違い『英語の長文読解力をつけるには2』

TOEIC®のスコアアップを目指すなら英語力を上げる、これ当たり前

単語は覚えた、文法もやった、でもなぜか長文になると正答できない‥そんな時はどうしたらいいのでしょうか。もしかするとそれは、英語力の問題だけではないかもしれません。英語の読解力向上について考える第二弾です。

読解力とは構造を捉えること

英語の長文読解で注意しなければならないのは、文の構造と文章の構造です。

英語の文の構造

文の構造をざっと取っておくのは、意味を追う上でとても大切です。長文を読みながら5文型や7文型にいちいち分類する必要はありませんが、「主語+動詞+その他の部分」くらいにザッと把握しておくのがいいでしょう。

 

主語+動詞を中心に英文を捉える

日本語には動詞がある文もあれば無い文もあります。例を見てみましょう。

1 「猫が寝る。」

この文の動詞は「寝る」ですね。

英語なら
The cat sleeps.

ここまでは日本語も英語も大して変わりありません。

 

2 「猫はかわいい。」

この文には動詞はありません。「かわいい」は形容詞です。

でも、同じことを英語で言おうとしたら
The cat is cute.

isというbe動詞が必要になります。

英語は、ひとつの文の中に通常ひとつ、時にはふたつ以上の動詞があります。英語の文の構造を見る時には、動詞を中心に考えると分かりやすいです。

 

動詞といっても不定詞や分詞、動名詞のことではありません。例えば

She wants to eat an apple.

この文の要となる動詞はeatではなくwantsです。文の要となる動詞は、主語や時制に合わせて変化したり、「助動詞+動詞」という形で出てきます。

因みに、この例文ではto eatはwantsの目的語となっています。(彼女はリンゴを食べることを欲する)

 

主語を見つける

その文の動詞が分かれば、主語も分かります。
主語がなくて動詞があれば、命令文の一種だと見当がつきます。

英文では、通常主語は文頭に来るので探しやすいはずです。動詞や助動詞が文頭に来ていたら、大抵は疑問文です。疑問文ではないのに語順が入れ替わっていたら、必ず何かしら理由があります。なぜ入れ替わっているのか押さえておきましょう。TOEICでよく出てくる例として、次のようなものがあります。

Should you have any questions, please feel free to contact us.

助動詞shouldがyou前に来ていますね。でも、疑問文ではありません。
主語と動詞、助動詞の順序を入れ替えて仮定法を作る用法です。
ですからこの場合は

If you have any questions.

と同じ意味になります。

「ご質問がございましたら、ご遠慮なく私共にご連絡ください。」

「は」「に」「を」などの助詞を使う日本語は、語順を入れ替えても意味が変わらないことが多いですね。英文では、語順は命です。個々の単語の意味を知っているだけでは文意は取れないと言われる所以です。

 

「主語+動詞」以外の要素が文の中でどんな役割を果たしているか確かめる

主語と動詞が分かったら、他の部分が主語や動詞とどう関わっているか見ておきましょう。
動詞以降に前置詞を伴わない名詞があれば、それは動詞の目的語です。

The cat eats fish.
「その猫は魚を食べる。」

fishはeatの目的語です。

The cat sleeps in my bedroom.
「その猫は私の寝室で寝る」

sleep以降に名詞bedroomがありますが、inという前置詞があるので目的語ではありません。

The cat sleeps anywhere.
「その猫はどこでも寝る」

anywhereに前置詞はありませんが、副詞なので目的語ではありません。
in my bedroomもanywhereもsleepという動詞を修飾(詳しく説明)しているだけです。

The beautiful cat eats every day fresh fish.
(その美しい猫は毎日新鮮な魚を食べる。)

beautifulはcatを修飾し、every dayはeatsを修飾し、freshはfishを修飾しています。
「主語+動詞+目的語」という構文であることには変わりありません。

語順や単語と単語の関係が分かると、意味が取りやすくなりますね。

次回も英語の長文読解について書いていきます。

 

ライタープロフィール●外国語人
外国語としての英語、フランス語、日本語を学生や社会人に教えつつ、通訳・翻訳の経験を積む。新TOEICのスコアは985点。この世界の様々な地域で日常の中に潜む大小の文化の違いが面白くて仕方がない。子育て中。

 

 

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