TOEIC®学習法の勘違い『リスニングが苦手だった私がTOEIC®で満点に3』

TOEIC®のスコアアップを目指すなら英語力を上げる、これ当たり前

リスニングが苦手な人は、自分は耳が悪いと思ってしまうことが多いようです。実際には、リスニングが苦手な原因は人によってさまざまで、それぞれの原因に合わせて対処しないと進歩は望めません。今回はリスニング強化対策の最終回。

音ではなく話を聴くこと

私が、リスニングが苦手だった中学校時代、先生や得意な子からは「分からないところがあっても気にしないで。話全体を聞けば分かるよ。」と言われました。「え~、そんなこと言われたって、心配だもん!」と、私は必死で「音」にしがみつき続けました。音が分からなければ話が分かるはずはないと思っていたのです。しかし、そうすればするほど、話の内容は遠のいていきました。

全体をフワッと捉える

当時はアドバイスを受け入れられなかった私ですが、言われたことは覚えていました。中学校を卒業してから何年も経ってから、「あの時の忠告を信じてやってみよう」と思ったのです。それは、必死で浮き輪にしがみついていた手を思い切って放してみるような気持ちでした。「細かいところは聞き取れなくてもいいや。よくわからない言葉の海に飛び込んでみよう…」

別の言い方で言えば、柔らかい何かを抱える時の感覚です。ギュッと掴むのではなく、フワッと捕まえる。中身を押しつぶさないようにそっと捉える。

すると、話の内容が聞こえてきました。

それが脳科学的にどう説明されるのか私には分かりませんが、とにかく話全体を聞こうと意識を変えると、細かいところはともかく、話の流れを捉えることができたのです。

 

「話の流れを捉える」

これは、今TOEIC®のリスニングでもよく問われるところです。単語だけ聞き取れて、同じ単語が出てくる選択肢を選ぶと間違えることも多いです。

例えば、museumという単語が聞こえたとします。この人たちはmuseumに行くのでしょうか。それともmuseumの前で落ち合ってショッピングに行くのでしょうか。または、先月はmuseumに行ったから、今月は何か他のことをしようという話なのでしょうか。museumだけ聞き取れても、それが分からなければ意味がありません。

 

知らない単語、聞き取れないところがあってもフリーズしないで

長文読解も長めのリスニングも同じで、話の流れさえ見えていれば、知らない単語があったり、音声変化で聞き損なったりしても、恐れることはありません。先を聞けば、あぁ、こういう意味だったのか、と分かることが多いです。ですから、気にせずに音声と一緒に先に行きましょう。知らない単語で止まってしまったら、もう何も分からなくなります。この話はそもそもどういう状況なのか、この人は要するに何が言いたいのか、それを捉えることを優先させましょう。実生活でもビジネスでも、同じことではありませんか?相手の意図を汲み取ること、状況を理解することが何より大切なのではないでしょうか。

 

英語の音に慣れ、話の流れを捉え、それを覚えておく

3回に渡ってリスニング上達法について書いてきました。大まかな話を理解するにも、英語の音をある程度聞き取れることが必要ですし、理解できたとしても、覚えていなければ何にもなりません。音を聞くことと話を聞くこと、そして記憶することの3つは全部必要で、互いに関連しています。毎日英語を聞き、繰り返し、理解することで、少しずつリスニング力を上げていきましょう。

 

ライタープロフィール●外国語人
外国語としての英語、フランス語、日本語を学生や社会人に教えつつ、通訳・翻訳の経験を積む。新TOEICのスコアは985点。この世界の様々な地域で日常の中に潜む大小の文化の違いが面白くて仕方がない。子育て中。

 

 

★関連記事★
TOEIC®学習法の勘違い『本当に効率的な学習法とは?』
TOEIC®学習法の勘違い『リスニングが苦手だった私がTOEIC®で満点に1

 

 


「TOEIC®学習法の勘違い」連載記事一覧


おすすめ記事