TOEIC®の勉強を効率よく進めよう・パート7の注意点8

TOEIC®のスコアアップを目指すなら英語力を上げる、これ当たり前

TOEIC®も英語のテストのひとつ。英語の基礎を固めることが何よりも大切です。その上で、TOEIC®特有の傾向を知れば効率的に対策をとることができるでしょう。今回はパート7の最終回として、これまで触れなかった小さな注意点をまとめました。

本文をどこから読みますか?

パート7を解くとき、まず設問2個くらいに目を通してから本文を読み始めるのがいいと前に書きました。では、本文を読むとき、皆さんはどこから読み始めますか。時間が気になって、慌てて本文に飛び込む人もいるかもしれませんね。

広告文や記事のタイトル、メールや手紙文の件名には絶対に目を通しておきましょう。差出人や受取人の肩書も参考になります。

さらに、メールのアドレスも役に立つ場合があります。infoとかclient_serviceとあれば、それだけでこれから読むメールがどんなシチュエーションで書かれたか見当がつきます。@の後に社名が入る場合、どういう人が誰に書いているかヒントになります。例えば、この部分が差出人と受取人で同じだったら社内のやりとりだということですね。

急いでいるからこそ、どういう立場の人が誰に何について書いたかを把握しておくと、素早く全体像がつかめます。

 

本文のひとつが表の場合

本文が2、3個の場合、そのひとつが表になっていることも多いですね。本文は全部読むのが基本なのですが、表だけはちょっと違います。表は個々の項目を一度に全部読んでも、なかなか頭に残るものではありません。

2、3問の設問に目を通したら、表の関係ありそうなところだけを拾って読むのが得策です。表の欄外にヒントが書いてあることも少なくありません。例えば見積り表。表の外に注として、こんな場合は追加料金をいただきますと追加してあったりします。設問の内容によって、表のどこにヒントがあるのか見当をつけるのがいいでしょう。

 

言い換え問題に注意

パート7に限らず、TOEICは言い換え問題が多いです。言い換え問題とは、同じ意味のことを言うために、本文と選択肢で別々の表現を使うことです。例えば、

free coffee and sandwich complimentary refreshment

do not shut down your computer leave your computer turned on

reduced rates special deal

語彙レベルの言い換えだけではなく、本文で数行にわたって説明していることを短くまとめている場合もあります。

言い換え問題に対処するには、語彙を増やすほか、話の流れをつかむことが必要です。

 

個々の単語に目を奪われないこと

パート7はパート5のような短文の穴埋めではなく、文章です。文の連なりです。文芸作品のように長い文章は出ませんが、話の流れがあることには変わりありません。長文の読み方に関しては、「英語の長文読解力をつけるには1~10」も参考にしてください。

分からない単語がいくつかあっても、冷静に文脈を追うようにしましょう。前後関係で分かることも多いです。

個々の文の構造を掴むことも大切です。急いでいるからといって、どれが主語でどれが動詞かもわからないまま読み進めると、結局意味が取れず、また戻って読むことになります。

英語力+読解力が問われているのがパート7ですね。

 

ライタープロフィール●外国語人
外国語としての英語、フランス語、日本語を学生や社会人に教えつつ、通訳・翻訳の経験を積む。新TOEICのスコアは985点。この世界の様々な地域で日常の中に潜む大小の文化の違いが面白くて仕方がない。子育て中。

 

 

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