TOEIC®の勉強を効率よく進めよう パート7の注意点5
TOEIC®のスコアアップを目指すなら英語力を上げる、これ当たり前
TOEIC®も英語のテストのひとつ。英語の基礎を固めることが何よりも大切です。その上で、TOEIC®特有の傾向を知れば効率的に対策をとることがでるでしょう。今回は、本文が複数の問題に焦点を当てましょう。
パート7、本文が複数の問題を捨てるな
パート7の最後の方には、本文が2、3個ある問題が並んでいます。最後まで解く時間のない人や、本文が複数ということでしり込みしてしまう人もいますが、簡単な問題もあるのでもったいないことこの上ありません。本文が複数のときはひとつひとつの文書が短く、表なども混ざっています。長文が苦手な人も、ぜひ挑戦してみてください。
複数の本文のうち、ひとつだけ読んで答えられる設問も
本文が複数の問題には、ふたつの文書を合わせ読まないと解けない問題が含まれています。ただし、そのような設問は、5個のうち1、2問にすぎません。残りはひとつの文書だけ見れば答が出る問題です。
例えば、次のような大問があるとします。
Questions 191-195 refer to the following article and e-mail.
最初の方にある設問は、最初の文書に関するものであることが多いです。いつものようにまず設問2、3個に目を通したら、ひとつめの文書だけ読んで、答えられるかどうか見てみましょう。
どの文書にヒントがあるか明記してある場合も
設問によっては、複数の文書のどの文書に答えのヒントがあるのかはっきりと書いてあるものもあります。例えば
What is the purpose of the e-mail?
と書いてあれば、e-mailを読むだけで答えがわかるはずです。
According to the article, …
What does the article imply / suggest about…
などとあれば、記事の方にヒントがあるはずです。
文書が明記されている場合は、素直にその文書だけ読んで設問に答えましょう。
ふたつの文書を合わせ読む必要がある設問
気を付けなければいけないのは、例えば本文中の固有名詞を取り上げ、
What is most likely true about X?
などと聞かれる場合。
Xについて聞かれているのだからXが出てくる文書にヒントがあるだろうと思っても、その文書だけでは答えが見つからないことも。もうひとつの文書も合わせ見なければ正解が出ないのです。
例えば、最初の文書がお店の広告。開店セールの日付が書いてあるとします。
次の文書はこの店で買い物をしたXさんが店に書いたメール。Xさんが買った商品について書いてあるとします。
設問は
What is most likely true about Mr. X?
正解は
He went to the shop on Sunday.
だとしましょう。
Xさんについて聞かれているのだからXさんが書いたメールにヒントがあるにちがいないと思っても、なぜか答えが見つからない。そこにはXさんが何曜日に店に行ったかという情報が書いてありません。Xさんが何を買ったかをメールで知り、その製品は開店セールの日にだけ売られていたということを広告で確認し、そこで初めてXさんが日曜日に店に行ったことがわかるという仕掛けです。
問題の傾向を知り、時間のロスを避けよう
最初から、ヒントが一見関係なさそうなところにも隠されているとわかっていれば、時間のロスを少なくすることができるでしょう。ヒントのある文書が設問で特定されていないとき、ヒントは複数の文書に散らばっている可能性があるのです。
しかし、この傾向は文書が複数のときにかぎったことではありません。本文がひとつでも、思わぬところにヒントが隠れている場合があります。ひとつの文書の複数ヵ所を合わせ見ないと答えが出ない問題です。
複数ヵ所を合わせ見ないと解けない問題は時間がかかりがちです。「あれ、ヒントが見つからない」と思ったとき、もっと探すか、それとも時間のかかる問題は捨て、他の問題を解きにいくかは、現在の実力と目標スコア、パート7にかけられる時間によって決まります。
ライタープロフィール●外国語人 | |
外国語としての英語、フランス語、日本語を学生や社会人に教えつつ、通訳・翻訳の経験を積む。新TOEICのスコアは985点。この世界の様々な地域で日常の中に潜む大小の文化の違いが面白くて仕方がない。子育て中。 |