TOEIC®の勉強を効率よく進めよう・パート3とパート4に共通する注意点
TOEIC®のスコアアップを目指すなら英語力を上げる、これ当たり前
今回は、TOEIC®リスニングパート3、パート4に必ず出てくる言い換え問題と図表問題について解説します。他の問題より特に難しいわけではありませんが、苦手に感じる人もいるようです。どのような点に気を付けたらいいのでしょうか。
リスニングの言い換え問題
リーディングパートのところでも書きましたが、TOEIC®には言い換え問題が多いですね。言い換え問題とは、本文で言っているのと同じことを、設問や選択肢で別の表現に言い換えていることです。
例えば、「彼女は休暇中です」というのを、本文ではShe is on vacation. と言っていて、設問や選択肢ではShe is taking time off. と言い換えたりします。
日本語でも、同じことを「休みを取っている」、「休暇中」などいろいろな言い方をします。ちょっと変えたらついていけないというようでは実際に英語が使えるとは言えないでしょう。
言い換え問題に対処するには単語や表現をたくさん知っていることも重要ですが、話の流れを追うことがもっと重要です。言い換え問題の中には、単に表現をちょっと変えるだけではなく、数行にわたる内容を1行にまとめている場合もあります。
単語が音として聞き取れただけでは答えられません。聞いた中身が実際にどのような状況なのか、イメージできればしめたものです。全体的な話の流れについていくということを、いつも忘れないでください。
図表のある問題は本文、設問、図表を照らし合わせる
パート3とパート4では、毎回図表を伴った問題が出題されます。
答えるときは、本文、設問、図表を照らし合わせることが必要です。考えてみれば当たり前のことですね。本文と設問だけで答えが分かるなら図表を載せる意味はありません。図表と設問だけで解けるなら、本文は要らなくなります。
例を見てみましょう。次のような表があるとします。
MEETING ROOM | USD PER HOUR |
---|---|
GINGER | 60 |
PEPPER | 80 |
SALT | 100 |
MINT | 40 |
左の列は貸し会議室の名前、右の列が一時間ごとの値段です。本文は、同僚同士がどの会議室を予約するか話し合っている場面だとしましょう。よくあるパターンは、本文では会議室の名前しか出てこないが設問では値段で聞いてくる、または逆に本文では値段の話しかしないが、設問の選択肢には会議室の名前しか出てこないというものです。
具体的に言うと、本文でMINTに決めるという結論を聞き取ったとして、設問では「会議室にいくら払いますか。」と聞かれたり、本文では1時間40ドルという話しかしていないのに、設問では会議室の名前を聞かれたりするということです。
その他、本文では会議室の名前も値段も言わず、「一番高いけどこれにしよう」とか「リストの1番上のにしよう」と言う場合などもあります。
本文の音声が流れているときは聞くことに集中するのが原則ですが、図表問題が苦手な人は、本文を聞きながら図表を「眺めて」いると解きやすいかもしれません。「読む」と耳を使わなくなってしまうので、あくまでも「眺めて」いるだけです。
どんな問題も苦手意識をなくすことが大切です。特にリスニングで焦っているとき、「あ、この問題苦手!」と思ってしまうともっと焦り、できることもできなくなってしまいます。練習しておけば苦手意識も消えるでしょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |