TOEIC®の勉強を効率よく進めよう・パート7の注意点

TOEIC®のスコアアップを目指すなら英語力を上げる、これ当たり前

TOEIC®も英語のテストのひとつ。英語の基礎を固めることが何よりも大切です。その上で、TOEIC®特有の傾向を知れば効率的に対策をとることがでるでしょう。今回は、パート7で気を付けるべきポイントをまとめました。

TOEIC®パート7のお悩みトップは時間が足りないこと

TOEIC®に関する相談で一番多いもののひとつは、リーディングを全部解くことができないということでしょう。パート7の最後の方はいつも勘で埋めているだけ、本文を読む時間もないという方も多いようです。

前にも書きましたが、スコアを上げるには正答数を上げることが必要で、全部解いてもミスが多ければ何もなりません。まずはスピードよりも、正確に読み、正確に答えられるようになりましょう。

そのためには、前の記事「英語の長文読解力をつけるには」を参考にしてください。

 

TOEIC®リーディングの時間配分はどのくらい?

リスニングが得意、リーディングが得意といっても、人によってその中身は千差万別です。パート5の穴埋めがよくできる人もいれば、パート7の長文問題の方がよくできる人もいます。

自分の今の実力でどのパートにどのくらい時間をかけたらいいかわかっているといいですね。よくパート5に10分、パート6に8分などと言いますが、実際には自分の得手不得手に合わせてもっと柔軟に考えた方がいいでしょう。

TOEIC®のリーディングは全部で100問。時間は約75分です。そのうちパート7は54問。一般的には、パート7に少なくとも52分くらいはかけたいところです。つまり、一問平均1分弱というところです。

これはあくまでも平均ですから、30秒で解ける問題もあれば1分以上かかる問題もあります。また、本文を読む時間も含まれています。

 

理想の時間配分は人によって違う

人によって、パート6はよくできるのに急ぐとミスが増えるという人もいます。パート5では正答数が少ないがパート7はよくできるという人もいます。時間をかけたら正答数が増えるというパートがある人は、そのパートを少しじっくり解くようにしましょう。

例えば、パート5は今のところ苦手で、ゆっくり解いても正答数が増えないという人。長文の方が得意なら、パート5に時間をかける意味はあまりありません。10分以内で終わらせて、次へ進むのが得策でしょう。

逆に、パート7では正答数を稼げないが、パート5や6は比較的よくできるという人は、パート5と6でミスをしないよう、細心の注意を払って得点を稼ぎましょう。

 

取れる問題は取る、取れないものは捨てる

TOEIC®は英検と異なり、易しい問題と難しい問題が混在しています。現在の実力と目標スコアにもよりますが、解ける問題だけは絶対に落とさない、できない問題には時間を割かないという意識も必要です。

ある程度実力がなければ、どういう問題が解きやすいかもわかりにくいですね。参考になるのは選択肢の長さ。

選択肢が2行にもわたっているものは、選択肢をひとつひとつ読んでいるだけで時間がかかります。逆に、選択肢が短いもの、日付や数字だけのものは速く解けることが多いです。

 

次回は、パート7のさまざまな種類の設問にどう対処したらいいか見てみましょう。

 

ライタープロフィール●外国語人
外国語としての英語、フランス語、日本語を学生や社会人に教えつつ、通訳・翻訳の経験を積む。新TOEICのスコアは985点。この世界の様々な地域で日常の中に潜む大小の文化の違いが面白くて仕方がない。子育て中。

 

 

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