LA暮らしのリアルを公開!【30】
留学・働いてみてわかったコト

留学生活4年間、1年間のOPTの体験、そして現在のLA生活

高校卒業後からアメリカで留学生活4年間、そして1年間のOPTを経て、グリーンカードを申請中のイアンがLAで学んだコト、感じたコトをリアルにお届けします!第30回目のテーマは『LAの現状 ~差別問題~』です。

LAの現状 ~差別問題~

5月末にミネソタ州、ミネアポリスで
白人警察官が黒人男性を捕らえ首もとに膝をいれ、息ができないと訴える彼は身動きとれず。
周りにいた人たちがストップをかけようとすると、その警察官は周りの人に銃を向けたりと乱暴に。
そして黒人の彼は病院搬送後に窒息死で亡くなるという事件がありました。
この様子はSNSに挙げられたため、ニュースにもなり、みんなが知る形に。

このようにアメリカでは今の時代でも、有色人種への差別問題があります。

黒人は怒り狂い、ミネソタからデモが始まり、すべての州に行き渡り、抗議だけならまだしも、警察署やパトカーを燃やしたり、お店から物を盗んだり。

 

LAではコロナの感染者ピークが終わり
5/29からレストランやビジネスを再開し始めていいということになっていました。
そんな中に起きた問題、コロナで持ちきりだったニュースも完全にchanged subject!
街は多くの人々と犯罪で溢れかえっていて、暴動を起こした彼らにルールなどありません。

ダウンタウンLAから始まり、ビバリーヒルズ、メルローズ、サンタモニカまで
観光で訪れる有名なお店なども姿を変え、窓ガラスは割られ、商品は盗まれてしまい、警察に石を投げ、花火を打ち上げやりたい放題です。

 

LA全体では門限が設けられ、時間外に屋外に出ていた場合、何もしていなくても捕まります。
警察だけではこの事態は治らなくなってしまったため、自衛隊も準備しています。

私はSNSで最初に黒人男性が白人警察に捕らえられている動画を見た時に、「ひどい警察もいるもんだなぁ」と他人事でしたが、ひとつの差別問題がこんなにも大きな事件になり、全米を動かしてしまうとは思いませんでした。

アメリカで私はアジア人というくくり。
もちろん差別にあうことだってあるけど、どうにも変えられない事実。
気にしたことはありませんでした。

差別というものがこれだけの人々の心を動かし、どれだけ強いものなのかと、ひとつ学べた気がします。

だからといって犯罪は犯罪です。
お店から物を盗み、警察に反発したところで
何かが変わるでしょうか。

自由の国アメリカ、この問題が落ち着いたところで人種差別問題はきっと完全に消えることはないでしょう。この先の治安が不安ですが、自分の身は自分で守らなくてはなりません。

コロナに感染しないよう自分のためにも人々のためにも
丸2ヵ月間もたくさんのルールを守り
もう少しですべてが通常運転に!というところで
こんな風になってしまいとても悲しいです。

私は政府の人も、警察も、国民ひとりひとりが理不尽なことをやめ差別などの心をなくし、少しでも多く平和を守れる様な環境になればいいなと願っています。

 

フォトグラファー/ライタープロフィール●イアン
高校卒業後、約4年間の留学生活を終え1年間のOPTではロサンゼルスを中心にフォトグラファー、映像編集を主にフリーランスとして活動。合計5年間のアメリカ生活を経て留学、アメリカ生活、今どきの若者の使う英語、ロサンゼルスの流行りなどについて発信中!現在はフリーランスとしての活動を続け、アメリカで結婚し永住するためグリーンカードの申請中です。

 


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