毎日Eトレ!【1210】英国流の時刻のたずね方《Rの発音の違い英語音声つき》
デイビッド・セイン先生が教える
アメリカ英語とイギリス英語の違い
英語でこれって何て言うんだろう? 日常会話で使う表現を、人気英会話講師のデイビッド・セイン先生が解説してくれます。日本人が間違えやすいポイントや文化の違い、派生した表現なども教えてくれます。今回はアメリカ英語とイギリス英語の違いについてです。Rの発音の違いについても英語音声つきで紹介しています。さっそく読んで活用しましょう。
注目記事
小学校から英語の授業が始まりました。
教科書の勉強だけではなく、海外の講師と話すのも良いのではないでしょうか?
Cheer up! Englishでは話題の子どもオンライン英会話をご紹介!
詳しくはこちらのページへ!
What time do you make it?
[アメリカ人にはこう聞こえる]
あなたは何時にそれを作りますか?
[イギリス人にはこう聞こえる]
いま何時ですか?
米英で使い方が異なる表現
同じフレーズでも、アメリカ英語とイギリス英語とでは異なる意味で使われる場合があります。今回ご紹介する What time do you make it? はイギリス英語独特の時刻をたずねる慣用表現で、時計を持っている人に「いま何時ですか?」と聞きたいときに使います。一方、アメリカ人にとっては「あなたは何時にそれを作りますか?」のように聞こえてしまいます。アメリカ人なら、こういう場合には What time do you have? とたずねるでしょう。直訳すると「あなたは何時を持っていますか?」となりますが、相手の時計がいま何時を指しているのかを質問しています。なお、時刻の答え方に関して言うと、たとえば「3時45分です」のことをアメリカでは単純に It's three forty-five. と表現することが多いのですが、イギリスでは A quarter to four. (4時まであと1/4時間) という少し複雑な言い回しが好まれます。アメリカ人とイギリス人が待ち合わせをするときは、時刻を勘違いしないように要注意ですね。
一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現
▶発音もアメリカ式とイギリス式とで変わります。顕著な違いの一つは「R」の音です。米語のRは舌を巻いて作り出すしっかりとした音ですが、イギリス英語では舌を巻きません。サンプル音声を再生して、Rが米英でどのように異なって発音されているのか聞き比べてみましょう。5つの英単語がそれぞれ「アメリカ式発音→イギリス式発音」の順番で収録されています。
1. more (もっと多い)
2. bird (鳥)
3. work (働く)
4. girl (少女)
5. heard (聞いた)
アメリカ英語のR音は特徴のあるこもった響きで、発音するのが難しいという日本人も多いですね。一方のイギリス英語では、前の母音を軽く伸ばす感じになり、クリアな響きで発音もしやすいようです。
講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne | |
日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。 |
デイビッド・セイン先生の書籍はこちら!